世田谷区で地域に密着した医療を提供 眼科・小児眼科のことなら砧ゆり眼科医院
〒157-0073
東京都世田谷区砧3丁目3-3
メディカルテラス砧3階
眼の治療に関することはお気軽にご相談ください。
コンタクトレンズは、角膜の上に直接置いて屈折矯正を行う医療機器です。素材によって、ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズの2種類に大別されます。
コンタクトレンズは、眼鏡に比べて外見に影響を与えない利点がありますが、角膜に直接接触させることで以下の合併症を引き起こすリスクがあります。
レンズによって角膜に傷が生じ、そこから細菌などの微生物が侵入し、角膜が白く濁る、強い充血や痛みが生じることがあります。
レンズが花粉などのアレルゲンを吸着し、アレルギー反応を引き起こします。重症化すると、巨大乳頭結膜炎と呼ばれる強いアレルギーの病気を発症します。
ソフトコンタクトレンズは角膜全体を覆うため、酸素が角膜に届きにくくなります。これにより、角膜の酸素供給が不足し、角膜上皮に障害が生じることがあります。角膜に血管が侵入して視力低下を引き起こしたり、角膜内皮細胞が損傷して角膜の透明性を失うと、角膜移植が必要になる場合があります。
コンタクトレンズは涙を吸収しやすく、眼の表面を乾燥させてしまいます。その結果、眼が乾いて痛みを感じたり、レンズが眼に張り付いて不快感を覚えることがあります。
合併症を減らすために、以下の使用方法を守ってください。
コンタクトレンズは目の上に直接装着する医療機器であり、安易な処方はできません。
当院では、まず適切な度数のコンタクトレンズを決定し、装着した状態で目の健康状態を診察室で丁寧に確認いたします。
初めてコンタクトレンズを作られる方は診察・検査・装用練習・視能訓練士による丁寧な取り扱い指導があるため、平日午前10時まで、または午後16時までの予約枠でご来院をお願いしております。
コンタクトレンズ処方が初めての方は土曜日のご予約をお受けしていません
コンタクトレンズは高度医療機器に指定されており、定期的な検査と診察が必要です。
目の健康を守るため、コンタクトレンズの処方をお断りすることがあります。特に若い方には、コンタクトレンズを使用する前に、適切な視力矯正ができている眼鏡を常に使っていることが必要です。眼鏡が合っていない方、もしくは眼鏡をかける習慣がない方には、目の健康を守るためにコンタクトレンズを処方できないことがあります。この判断は目の安全を最優先に考えたものであり、どうかご理解いただきますようお願いいたします。十分な準備を整えてご来院ください
ハードコンタクトレンズについては電話でお問い合わせください。
遠視と乱視の両方を矯正できるレンズは取り扱いありません。
1day |
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1day近視乱視用 |
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1day遠近両用 |
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2week |
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2week近視乱視用 |
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当院は「完全予約制」です。お電話またはWEBにてお受けしております。
但し、急患はその限りではございません。ご症状がある場合は、お電話にてお問い合わせください。
コンタクトレンズ処方が初めての方は土曜日のご予約をお受けしていません
大人の眼鏡処方は、視環境を整えて快適な日常をサポートし、趣味やお仕事をより充実させることを目指しています。また、眼鏡を作るための検眼がきっかけで、自覚のなかった目の病気を早期に発見できることもあります。目の健康を守るためにも、大切な機会となることがあります。
眼鏡処方をご希望の際には、「今の眼鏡でどんなことが見えにくいか?どんな場面で不便を感じているか?」をお伺いします。たとえば、運転中に使うための眼鏡なのか、新聞を読むときに目が疲れるのか、それとも楽器の演奏中に譜面が見えにくいのかなど、具体的に教えていただけると助かります。お手持ちの眼鏡がありましたら、ぜひご持参ください。実際の見え方を確認しながら、問題点を一緒に考え、最適な度数を決めていきます。
お仕事用の眼鏡の場合は、支障のない範囲でお仕事の内容や目を使う距離を教えていただければ、よりお役に立てる眼鏡をご提案できます。
「なんとなく見えづらい」「なんとなく疲れる」といった漠然としたお悩みでも構いません。できるだけ具体的にお話しいただけると、より良いご提案ができるかと思います。
どうぞお気軽にご相談ください。
子どもの眼は、大人と異なり「調節力」というピントを合わせる力が非常に強いという特徴があります。そのため、大人と同じように「眼鏡店で見えやすい度数で眼鏡を作る」というのは問題があります。
通常の状態で屈折検査を行うと、お子さまの強い調節力や薄暗い場所で目を細める適応反応が影響し、近視の度数が過剰に強く測定されることがあります。このように作られた過矯正の眼鏡を使用すると、眼に不必要な負担がかかり、眼精疲労や近くを見る際に余分な調節力を使うことで、近視の進行が加速する恐れがあります。また、眼鏡は角膜からレンズまでの距離が約12mmで作成されますが、この距離が短い(眼鏡が眼に近すぎる)と過矯正になり、長い(眼鏡が眼から遠すぎる)と低矯正になります。お子さまは成長に伴って頭部の形が変わりやすく、活発な動きでフレームや鼻あてが変形しやすいため、保護者の方は定期的に眼鏡のフィッティングを確認するようにしてください。
遠視には、潜伏遠視と顕性遠視があります。潜伏遠視は通常の検査では見つからず、調節麻痺薬の点眼によって調節力を緩めた状態で検査することで初めて確認できます。顕性遠視は調節麻痺なしでも検出できる遠視ですが、眼鏡をかけないとピントが合わない場合もあります。弱視や斜視のある遠視のお子さまは、調節麻痺点眼薬で調節力を麻痺させ、すべての遠視度数を眼鏡で矯正し、日常的に眼鏡を掛ける必要があります。遠視の場合、遠くの視力が良くても近くを見るときに調節力が持続せず眼が疲れ、読み書きを続けられないことがあり、学習に影響することがあります。そのため、視力が良くても眼鏡をかけたほうがよい場合があるので、医師の指示に従ってください。
乱視には、円柱レンズで矯正できる正乱視と矯正が難しい不正乱視がありますが、通常「乱視」とは正乱視を指します。子どもには軽度の乱視が一般的ですが、強い乱視は弱視の原因になることがあります。早期に乱視の度数を確認し、必要があれば弱視治療用の眼鏡を掛けることが大切です。乱視のレンズは中心から放射状に度数が作られているため、鼻に下がってしまった眼鏡では処方された度数の効果を十分発揮していないことがあります。眼鏡が歪んで大きくずれていないか、保護者の方はどうか定期的にご確認なさって下さい。
斜視がある場合、眼鏡に正確な屈折矯正の度数を入れることで、目の位置が安定しやすくなります。例えば、「目が疲れないように度数を低めにした方が良い」と考えて外斜視のお子さんに近視度数が弱い眼鏡をかけさせると、目を寄せる力が弱くなってしまい、目がズレやすくなります。その結果、目が一層疲れたり、物が二重に見える複視が生じることがあります。
また、内斜視があるお子さんで遠視の眼鏡をかけている場合、度数が不十分だと、眼鏡をかけても内斜視が完全には改善されないことがあります。どちらの場合も、適切な度数をきちんと測定して眼鏡を常用することが、斜視の治療に役立つことがあります。
そのため、定期的に眼科を受診し、眼鏡の見え方や斜視の状態が安定しているかを確認することがとても大切です。