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子どもの近視進行抑制治療

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なぜ近視を抑制しなければいけないのか

近視は多くのお子さまにみられる状態であり、現在では小学生・中学生の多くが近視とされています。
近視そのものがすぐに重い病気につながるわけではありませんが、近視が強く進行すると、将来的に網膜剥離や緑内障などの眼の病気のリスクが高まることが知られています。
そのため現在では、近視をなくすことよりも、“強い近視にしないこと”が重要と考えられています。
過度に心配する必要はありませんが、子どもの近視は社会的にも増加している問題であり、早めの対応が将来の目の健康につながります。
できることから無理のない範囲で取り入れながら、お子さまの目を守っていきましょう。

※近視の進行には個人差があり、すべてのお子さまに治療が必要というわけではありません。

当院での取り組み(近視の進行予防)

当院では、お子さまの年齢や生活スタイルに合わせて、複数の近視進行抑制治療をご提案しています。

  • 点眼治療(低濃度アトロピン)
  • 特殊コンタクトレンズ(MiSight® 1day)
  • 特殊設計メガネ(MiYOSMART®)

それぞれに特徴があり、効果や適応も異なります。
当院では2022年より低濃度アトロピン点眼液の処方を開始し、近視進行抑制治療に取り組んでまいりました。
診察・検査の結果をもとに、お子さまと保護者の方にとって無理のない方法を一緒に考えていきます。

また、どの治療においても

  • 屋外で過ごす時間を増やす
  • 近くを見る時間を適切に管理する

といった生活習慣の見直しも重要です。

いずれの治療も、すでに進行した近視を元に戻すものではなく、進行を緩やかにすることを目的としています。

点眼治療:低濃度アトロピン点眼液

低濃度アトロピン点眼液は、毎日寝る前に点眼することで、近視の進行を抑える効果が期待される治療です。
比較的負担が少なく、幅広い年齢のお子さまに適応可能です。

副作用および注意点

① 副作用

まぶしさを感じる、近くが見えにくくなる、といった症状が出ることがあります。

② 定期的な診察が必要

当院では、最終受診から6か月以内に診察がない場合には、点眼の継続処方をお受けできません。

③ 治療の継続が重要

継続して使用することで効果が期待される治療です。
不規則な使用や自己判断での中断はお勧めしておりません。
また、治療中止後には近視が再び進行する可能性があるため、継続期間については医師と相談のうえ決定します。

特殊設計コンタクトレンズ:MiSight® 1day

本レンズは、近視進行抑制を目的とした多焦点タイプのソフトコンタクトレンズです。
日中に装用することで、視力矯正と近視進行抑制を同時に行うことが可能です。

レンズについての詳細はこちらをご覧ください

対象となる方

  • 近視のあるお子さま(目安:8歳~12歳)
  • 近視進行抑制治療を希望される方
  • ご自身または保護者の管理のもとでコンタクトレンズ装用が可能な方
  • 定期的な通院が可能な方

以下の場合は適応とならないことがあります

  • 強い乱視がある場合
  • 斜視がある場合
  • 装用や衛生管理が困難と判断される場合

診療枠について

  • 木曜午後(16:00・16:30)のみ専用枠を設けています。
  • 安全な導入のため、他の時間帯では対応しておりません。

【重要】ご予約は、LINE予約のみとなります。
※ ご利用の際は、事前にLINEのお友だち登録をお願いいたします。

診療スケジュール

① 初回(処方なし)

トライアルレンズ5日分をお渡し、着脱指導を行います

② 2回目(処方)

調節麻痺下屈折検査(約60分)後、1か月分処方

③ 1~2週間後

合併症チェック(予約不要)

④ 1か月後

問題なければ3か月分処方

⑤ 定期受診

以降3か月ごとに定期受診

スケジュールを守れない場合は処方を継続できないことがあります

マイサイトの処方と費用、お渡し方法

処方と費用

  • 1か月分:12,000円(両眼)
  • 当院受付でお支払い(現金またはクレジットカード決済)
  • マイサイトによる治療は健康保険の対象外(自由診療)となります。
  • 検査費用については健康保険やこども医療証が適用されます
  • 詳しくはスタッフにお尋ねください。

お渡し方法

  • メーカーよりご自宅へ直送

注文後のキャンセル・変更は基本的にできません。

使用上の注意

本レンズは「眼鏡の代替」ではありません。
眼鏡をお持ちであることが使用条件となります。

また、装用初期に

  • にじみ
  • 二重に見える感じ

などを感じることがありますが、多くは徐々に慣れていきます。

一定時間の継続装用により効果が期待されるため、使用方法は医師の指示をお守りください。

マイサイトの装用方法

近視を矯正する一般的なソフトコンタクトレンズと同様に、日中の起きている間のみ装用します(就寝前には必ず外してください)。最初は短時間の装用から開始し、慣れた後には「1日10時間以上、週6日以上」の装用を行うことが、適切な近視の進行抑制効果を得るために重要です。

通常のコンタクトレンズと同様に、目の充血や痛みなどの症状が出た場合には、速やかにレンズの装用を中止して眼科を受診するようにしてください。

動画で分かるコンタクトレンズのつけ外し

特殊設計眼鏡:MiYOSMART®

近視の進行抑制を目的とした特殊設計の眼鏡レンズです。
日常の眼鏡として使用しながら、近視進行抑制が期待できます。

MiYOSMARTの特殊設計の詳細についてはこちらをご覧ください

ミヨスマート装用時の見え方は、一般的なメガネレンズと比べても大きな違いを感じにくいとされています。

特徴

  • 5歳以上が対象
  • 日常生活で無理なく使用可能
  • コンタクトが難しい方にも適応

対象となる方

  • 近視のあるお子さま(目安:5歳~18歳)
  • 日常的に眼鏡装用が可能な方
  • 近視進行抑制を希望される方

以下の場合は適応とならないことがあります

  • 強い乱視がある場合
  • 左右差が大きい場合
  • 斜視がある場合

有効性

眼軸長の伸びを抑制する効果が報告されており、低濃度アトロピンとの併用により、さらに高い効果が期待されています。

注意点

  • 調節麻痺下屈折検査が必要です
  • 当日処方できない場合があります
  • 近視進行に伴いレンズ交換が必要です

費用

  • レンズ代:約70,000円前後(フレーム別)
  • 眼鏡店でお支払い

治療の併用について

治療法 併用
低濃度アトロピン 他治療と併用可
MiSight 1day 原則単独使用
MiYOSMART アトロピンとの併用推奨

当院のご提案

治療は一つに限定するものではなく、

  • 年齢
  • 近視の進行速度
  • 生活スタイル
  • 継続のしやすさ

を踏まえて、最適な方法をご提案いたします。

ご案内

  • 診察や検査は保険診療で行いますが、近視進行抑制を目的としたコンタクトレンズ・眼鏡・点眼薬などは保険適用外となり、自費でのご負担となります。
  • 効果には個人差があります。
  • 継続が難しい場合、十分な効果が得られないことがあります。

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