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眼科検診

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眼科検診を受けましょう

眼科疾患は、日常生活で自覚症状がなく進行し、気づいたときには視力低下や失明に至ることがあるものが多数あります。特に、緑内障は長らく日本人の中途失明原因の第1位を占めており、加齢黄斑変性や糖尿病網膜症も上位に名を連ねる、決して珍しくない疾患です。これらの眼疾患は根治が難しいこともありますが、適切な治療を継続することで進行を遅らせ、視力を維持することが可能です。そのため、早期発見と治療の開始がとても重要となります。

特に糖尿病を持つ方は、眼底検査を含む定期的な眼科検診を欠かさず受けることが重要です。糖尿病網膜症は視力に深刻な影響を与えることがあり、進行を防ぐためにも定期的なフォローが必要です。
定期的に同じ眼科医で検診を受けることで、検査結果の推移を把握し、より精密な結果やリスクに対する適切なアドバイスを得られます。

現代の忙しい生活の中でも、目の健康を守るために、少なくとも年に一度は眼科検診を受け、視力と眼疾患の早期発見に努めましょう。
2025年を迎える今、ライフスタイルに合わせたスマート検診やオンライン予約システムなど、眼科受診がより便利になっています。お忙しい方でも手軽に定期検診を受けられる環境が整っているため、ぜひご利用ください。

子どもの眼科検診

3歳未満の小さなお子さんたちは、母子保健法に基づいた1歳半健診以外に、生直後、1か月健診、6-7か月健診、10-11か月健診が行われており、産婦人科医療機関や小児科のクリニックで行われています。視力検査がまだできない時期の小さなお子さんたちですが、この時期にみつかる眼の病気は、前述のように小児の白内障や緑内障、網膜芽細胞腫など重い病気が多いため、早期発見と早期治療が何より大切なのです。もしもこの時期に小児科の先生から小児眼科の受診を薦められた場合には、できる限り速やかに受診するようになさって下さい。

3歳児検診

3歳時以上のお子さんたちは、自治体で行う3歳児健康診査を受けます。2022年度から3歳児健診において、世田谷区や杉並区や狛江市、調布市など近隣の地域では、スポットビジョンスクリーナーという屈折検査を行うようになりました。3歳は弱視を見つけて治療を開始せねばならない大切な時期です。屈折検査を行うようになって弱視の発見率は当院の調査においても確実に高くなりました。(院長紹介ページの原著論文⑧参照)斜視やそのほかの異常をこのスポットビジョンスクリーナーは検出することもあります。3歳児健診で「眼科の要精密検査」となった場合には、できる限り速やかに当院や小児眼科を標ぼうしている眼科の診療を受けましょう。

3歳児健康診査のお知らせを受け取った保護者の皆様へ

生まれて初めて視力を測る「3歳児眼科健診」は、弱視を早く見つけるためのとても大事な健診です。

3歳児健診は、市町村が母子保健法に基づいて行う大切な健康診査です。対象は、満3歳から4歳になる前のお子さんです。
視力がしっかり発達する時期を逃してしまうと、その後の治療では視力を十分に発達させることが難しくなります。ですから、弱視を治すためには、早めに見つけて治療を始めることが大事です。生まれて初めて視力を測る「3歳児眼科健診」は、弱視を早く見つけるためのとても大事な健診です。3歳までに弱視を見つけ、就学前の6歳までには弱視治療を終えて小学校に入学に備えたいですよね。
お子さんのためにも、ぜひ健診を忘れずに受けてください。健診会場で上手く屈折検査と視力検査が出来なかった場合、小児眼科の受診を薦められると思います。「こんな小さい子は視力検査が出来ないのでは?」「眼科って小さい子も受診できるの?」と心配や不安もあると思います。当院では、小さい子どもの視力検査に習熟した視能訓練士が視力検査を行っています。お子さんができるような絵視標(蝶々や犬などのシルエットを返答する)、ランドルトハンドル(指で方向を示せない小さい子に自動車のハンドルのようなランドルト環を持ってもらい同じ位置に動かしてもらい返答する)、診察室などで行う森実ドットカード(指で絵のうさぎの目を触る)などの方法をとって子どもの視力を評価しています。

  • ランドルトハンドル

    子供に持たせて、同じ位置に動かしてもらい返答する。

  • 絵視標

    蝶々や犬などのシルエットを返答する。

  • 森実ドットカード

    指で絵のうさぎの目を触る。

スポットビジョンスクリーナーによる視覚検査を実施しています

当院では、子どもでも簡単に視覚検査ができるスクリーニング検査機器『スポットビジョンスクリーナー』を導入しています。3歳児健診でこの機器を使った検査を実施しています。スポットビジョンスクリーナーは、あごを載せて覗き込むオートレフラクトメーターでは検査することが出来ない乳幼児でも、屈折検査などが行うことができる画期的な検査機器です。

この機器は、家族写真をカメラで撮影してもらうような雰囲気で、保護者の方に抱っこしてもらいながら、カメラを数秒見つめるだけで、近視・遠視・乱視などの屈折異常や屈折の左右差、瞳孔不同、斜視などを瞬時に検査することができます。痛くもないし、驚くようなフラッシュがまぶしく光ることもありません。

区民健診

当院では世田谷区と杉並区の区民健診にも対応しております。内科にかかった際に眼科での検査が必要となった場合は、マイナンバーカードと『受診券』『受診票』『 保険証(後期高齢者医療費保険者証)』をお持ちになりご来院ください。 高血圧が進んで網膜の血管にも影響がないか、動脈硬化が進んでいないかなどを眼底カメラを撮影して眼底検査を行って判定します。

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