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子どもや赤ちゃんもなりやすい結膜炎
結膜炎は、目の白目の部分やまぶたの裏側を覆っている「結膜」という薄い膜に炎症が起きる病気です。結膜炎は子どもや赤ちゃんにもよく見られる目の病気です。目が赤くなったり、かゆみや目やにがでることがあります。お子さん同士のご家庭での感染や、保育園や幼稚園での接触によって感染が広がりやすいので、早めの対策と治療が必要です。
細菌が原因で起こる結膜炎で、黄色い眼脂が多くでることがあり、痛みを伴うこともあります。原因となる細菌は汚れた手で目をこすったり、不衛生なコンタクトの装用でも生じます。医師の処方による抗生物質の点眼薬を使って治療をしていきます。症状は数日程度で改善することが殆どですが、感染した生活環境の改善が必要です。また、再発防止のために点眼薬は指示通りに使って終了するようにしてください。
Ⅰ型アレルギー反応が関与するといわれています。感作された人の体内に再び同じ抗原(主にハウスダストや花粉など)が侵入した際に、抗原抗体反応が起こり、ケミカルメディエーターが放出されることをいいます。このケミカルメディエーターによって様々な結膜炎の症状が出現します。目のかゆみや充血、少し粘り気のある眼脂や涙が出るのが主な症状です。主な治療は、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬)を中心とした薬物治療を行います。どうしても点眼が上手くできないお子さんには、アレルギー性結膜炎の治療薬として目の周りに塗布する軟膏が保険診療で認可されています。診察の時に医師にご相談下さい。
主にアデノウイルスの8.19.37.54型といった特殊な型によって生じる結膜炎で、非常に感染力が強いのが特徴です。重度の結膜炎症状と耳前リンパ節腫脹がみられます。夏に流行が多いとされていますが、人口密集地では通年でみられるようになってきました。潜伏期間が5-14日と長く、その後発症します。眼脂や充血が治ってきた7~10日後に角膜がぽつぽつと白く濁るという角膜上皮下浸潤がみられることがあります。アデノウイルスには特効薬となる抗ウイルス薬はなく、免疫力が弱くなったた結膜や角膜に細菌感染が混合して感染を引き起こさないように抗菌剤点眼を行い、まぶたや結膜の浮腫が強かったり、角膜の濁りが強い場合には症状の程度に合わせてステロイドの点眼も併用します。学校感染症の第3種で、感染のおそれがないと認められるまでは出席停止となります。